第1章

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もっと高く、もっと高く。 目の前は真っ青な空しか見えないのに、いつまでも遠くて泣きたくなりました。 すると、ずっと下の方から自分を呼ぶ声が聞こえます。 「おーい!」 「帰っておいでー!」 下を見ると、そこは眩しいくらい黄色に輝く世界。 こんなに綺麗な所にいたんだ。 綿毛はチラッと空を見上げました。 そして 「雲になりたかったけれど、黄色い世界も大好きだから帰るね」 そう言って、仲間の所に帰って行きます。 フワリフワリと。 暖かい黄色い世界へと。
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