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もっと高く、もっと高く。
目の前は真っ青な空しか見えないのに、いつまでも遠くて泣きたくなりました。
すると、ずっと下の方から自分を呼ぶ声が聞こえます。
「おーい!」
「帰っておいでー!」
下を見ると、そこは眩しいくらい黄色に輝く世界。
こんなに綺麗な所にいたんだ。
綿毛はチラッと空を見上げました。
そして
「雲になりたかったけれど、黄色い世界も大好きだから帰るね」
そう言って、仲間の所に帰って行きます。
フワリフワリと。
暖かい黄色い世界へと。
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