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魔法少女カオルは大ピンチだった。
「わあああぁぁぁ」
夜の公園のど真ん中で、カオルは巨大な植物の触手に右足を掴まれ、逆さまに吊るされていた。
肩まであるオレンジがかった黄色のツインテールも、今は逆さまになっていて、フリルがふんだんに盛られたピンク色のスカートは手で押さえずにいるせいで、白いカボチャパンツが丸見えになっていた。
巨大植物は家一軒よりも大きく、下が球根状の形になっており、その上には大きな花が咲いていた。花の中心は大きく口を開け、何でも飲み込んでしまいそうだ。カオルを捕まえている触手は、球根から何十本も生え、カオルを掴んでいない余った触手は、今もカオルの周りをウネウネと動いている。
先ほどまで、触手にグルグルと振り回されていたせいで、カオルは目を回していた。
両手を投げ出し、カオルの上着が少し捲れて、ヘソがチラリと見えている。
カオルが目を回していることをいいことに、植物は触手をカオルの身体中に這わせ始めた。
足首からふくらはぎ、太ももへと這い上がり、触手が一本、二本と増えていく。上着のすそから入り込み、触手がカオルの服の中を這い回る。
カオルの身体は、植物の出す粘液でドロドロになっていた。
「うへぇ。気持ち悪うぅ」
目眩から回復したカオルは、触手から抜け出そうとして暴れるが、触手がさらに増えただけで、解放されることはなかった。
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