魔法少女カオルの大ピンチ

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「うるせえええ! こんな時にまで、くだらないことをぬかすんじゃねえ!」  カオルは怒声を上げる。その間にも、触手は容赦なく動き、カボチャパンツをいっきに下げた。 「ひいいぃぃ」  カボチャパンツの下から、しましまパンツが現れる。粘液でヌルヌルのカボチャパンツは、足を開いていたおかげか、ヒザで止まっていた。 「ナイスシャッターチャンス!」  白いイタチはカオルを色々な角度からカメラに収める。 「こんのクソネズミィィィ!」 「ボクはネズ――」 「早くしろおおお!」  白いイタチの言葉を遮るように、カオルは怒鳴った。  植物はその触手を、しまパンにまで伸ばし始めている。  時間がない。 「はいはい。わかりました。カオルさんの良い写真も撮れたことですし、何かアイテムを買いましょう」  白いイタチはリュックを下ろし、カメラをしまうと、さらに前足をリュックに突っ込んだ。リュックの口がゴムのようにミニョンと伸び、リュックよりも大きなノートパソコンを取り出す。そして、リュックを背負い直し、ノートパソコンを開いて電源を入れた。小さな前足でキーボードを押し始める。 「さーて、何がいいですかね。植物タイプに有効なのはっと」 「早くしてくれぇ」  パンツを下げようとする触手は、すでに太ももまで来ている。 「まずは、触手をどうにかしないとですよね。そうなると……」 「まだかぁ……」  カオルから情けない声が出る。
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