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殺人現場の近くには警察と野次馬で溢れていた。
「この辺テレビに出ていたな」
ニュースで出てた道。この道と人通りの少ない裏路地に人が倒れていたらしい。
そして太郎はこの辺の道には詳しい。この裏路地に続く道に回りこむことにした。
「ここだここ。確かこの道から行けたはずだ」
太郎は人が1人やっと通れるような細い道を進む。そして小さな空洞に出た。
「ん?誰か・・・いる?・・」
更に奥のほう。確かに人の声が聞こえた。
「・・・・ないから・・・誰にも・・・言わ・・ないから」
「信用出来ない」
太郎は自分の両手で自分の口を押さえつけた。そうでもしないと声が漏れそうだったから。
太郎の目の前で人が・・・殺された。
「誰だ!!」
(気づかれた?!)
太郎は急いで来た道を戻った。狭い道で体をガンガン打ちつけながら。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・。ここまで・・来れば」
その時だった。
「うわっ!・・・なんだメールか・・・」
太郎はメールを開いた。そして自分の目を疑った。
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