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この世の中…
オレには。
ムカつく事が多過ぎんねや。
今、一番ムカついとんのは…
ながらスマホやな。
歩きながらは当たり前過ぎて、論外中の論外やが―…
「コラボケ。お前、オレと喋っとんのに何いじっとんのじゃ」
「あッ!すんません…先輩」
「話聞いとったんかコラ。聞いてるだけでエエ思うなやボケ。人と喋っとんのにスマホばっかいじり倒して、話の内容ほぼ…適当に相づち打ってんちゃうぞボケ」
「すんません!けど、話は―」
「人と喋っとる時は!人の目ぇ見ぃゆうとるやろが。どんなけ失礼やねん」
「すんません…」
「……ほんで…何や。どうせ…しょーもないアレ、しとったんやろけどや…」
「あ…その…女ッスわ。メール来とって…バイト中の筈やのに珍し…何かあったんかて思―」
「何やとッ!?アホかボケ!女は大事にせぇゆうとるやろがい!オレの話どぉっ…でもエエわ!さっさと返信したらんかいボケほんまに~」
「せ、先輩…」
「何かあったんちゃうんけ…?行ってみるか?」
「…オレ…先輩やっぱメッチャ好きッスわ…」
「な…何やボケ急に…」
「ムズい人やけど…オレも皆も先輩見習うて、女…大事してますし大丈夫ッスよ!」
「…ほんならエエ。何やねん…キショい顔で笑て。あ~アレや…ケーキでも何でも…好きなん食たらエエがな…お前好っきゃろケーキ…ファミレスのやけど食えやボケ」
「食います!あ、ねぇちゃん!苺のパンケーキ頼むわ」
「アホかボケ。店員さんてゆえ…ほんでピンポンで呼ばんかい…ほんでパンケーキて…。何で微妙にグレード上げとんねや。ほんまこのボケ」
「ハハハ!すんません」
「別にエエけどや。食たらアレやぞボケ。女にもケーキどっかで買うて帰ったれや。お前だけ食うてんちゃうぞボケ」
「あ…そうッスね…そうします先輩!」
「お~。ほんで…何やて」
「あ、女んとこに…変なメール来たらしいッスわ」
「変なて…あかんがな。どんな変さや。事と次第によったら…黙ってられへんやないかボケ」
「せやけど、只のイタいメール思いますわ。11年後の…未来の自分からて。んなアホくさい」
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