《さあ初日だ!》

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【音楽室】 「ママからメール来たのよ。さっきうちの店で海苔巻きとお稲荷さん買って行ったんだって」 「お弁当作りそうにないもんね」 「未来のお婆ちゃんの海苔巻きもお稲荷さんも、すっごく美味しいもんね」 「香、お弁当作ってあげたら?」 「食べてくれるかな?」 「ガヤガヤ」 「えーやだー」 「うるせーな、お前は」 「何だいな、きゃあ」 「そんな事言ったって」 「あ、先生来なったじぇ」 そして、中町学園での初授業が始まった。 生徒数が少ないから、音楽の授業は全学年一緒。 誰だ? 「音楽の先生に見えない」なんて言ってるヤツは。 まあ、良く「体育の先生でしょう」って言われるけど。 「ですか?」じゃなくて「でしょう」だもんな。 最初から決めつけてるし… 人は見かけに寄らないんだよ~ 今日の授業は、混声合唱。 「人数少ないから、ピアノのそばに集まろうか」 ちょっと男子の数が少ないけど、皆んな一生懸命歌ってる。 一生懸命も良いけど、楽しくね。 音楽は「音を楽しむ」って書くんだから。 良し良し。 良い感じになってきたぞ。 混声合唱を楽しんで、無事初授業終了。 【放課後の職員室】 今日の授業終わり~ 「鐘城先生。明日釣りに行きませんか?」 魚路先生に釣りに誘われた。 「良いですね」 「私も行くー」 「だったら、俺も行こうかな?」 璃子も一本木先生も行くって。 「ちょっとええかえ?」 あ、校長だ。 「鐘城先生。部活の顧問引き受けてごしならんか」 「はい、大丈夫です」 って、言っちゃったぞ。 「月曜日からお願いしますけ」 と言う事で、引き受けちゃたから考えておかないとな。 音楽に関係有る事で、誰でも気軽に入部出来る部活だそうだ。 楽器も無いし、合唱には人数少ないし…どうするかな? まっ、今日は金曜日だ。 月曜までに考えておこう。
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