2人が本棚に入れています
本棚に追加
「はい、お婆ちゃんのしょうのけ飯」
「あわ、美味しそうだな」
「山菜の炊き込みご飯ね」
「食べてみて」
「いっただきまーす」
「うーん」
「美味しい」
そんなワケで、多喜さん特製のしょうのけ飯をゲット!
「あ、でも、生徒のお宅から頂いちゃまずいわよ」
また問題になって、ああだこうだ言われるか?
「さーなこまい事ぁ、だれんも言わぁしぇんけ」
【池】
池に戻ると、2人はお弁当を食べずに、僕達を待っていてくれた。
お昼を食べていたら、猫が来た。
「キャー可愛い」
「コイツ町猫なんだ」
「あ、ダメダメ、味の付いてる物あげちゃ」
「えっ、いつもやってるぞ」
「塩分多いと長生きしないから」
「響猫好きなのよ。家にたくさん居るの」
僕は、釣った魚を猫にあげた。
本当は、ちゃんと煮てからあげたいんだけど…
「俺のも食え」
「猫の事は、響に聞け。よ」
【響の宿舎】
家まで猫が付いて来た。
真っ白な女の子だ。
「シロ」
「ニャー」
まんまなネーミングだけど、きっと皆んなにそう呼ばれてるんだろうな。
あ、キャットフード買って来よう。
コンビニに行けば有るだろうな。
【中町】
急がないと、遅くなるとこの辺りは真っ暗だからな。
【下町】
僕は、階段を駆け下りて駅前のコンビニへと急いだ。
【コンビニ】
店に入ると…
あれ?
あそこに居るのは…
ああ、やっぱり、朝風香だ。
「香」
「えっ?響先生」
やだ、私の事名前で呼んだ。
あ…私もだ。
最初のコメントを投稿しよう!