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「お城って、どうしてこう面倒なの?中々建物に着かない」
「それは、外敵の侵入を防ぐように造られているからなんですよ」
「魚路先生」
「おはようございます」
魚路先生が、お城のガイドをしてくれた。
さすがに詳しい。
社会科の先生だもんな。
【城の中】
この部屋…
初めて来たのに…何だろう…?
知ってる気がする。
またデジャビュ?
似たような部屋に行った事が有るのかな?
うーん、覚えが無い
「鐘城先生。どうしたんですか?ぼんやりして」
「えっ?あ、いや…」
校長先生のお孫さんの朝風涼子さん。
朝風香のお姉さんで、巫女さんだ。
僕は、涼子さんに、何故ぼんやりしていたのか話した。
「それって、魂の記憶かも?」
「え?何の記憶?」
「過去世とか」
「まさか」
【城の外】
「うちの神社、すぐそこだから寄って行って」
【神社】
と、言うわけで、神社に寄る事にした。
何故か僕だけ…
来たからにはお参りしないとな。
お参りが済むと、部屋の中に連れて行かれた。
【神社の中の部屋】
「はいはい、そこに座って」
僕は、涼子さんに言われるまま畳の上に座った。
「はい、目を閉じて」
「え?」
「誘導瞑想するから」
ふーん、何だか面白そうだから、言う通りにしてみるか。
「静かにゆっくりと呼吸をしてください」
「……」
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