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【下町】
奥山町駅が有るのが下町。
学校は中町にある。
ここを登って行けば良いみたいだ。
町と言うけど、町らしいのはこの辺りまでだな。
階段を上がって少し行くと、もうのこ景色だ。
田んぼの向こう、疎らに家が見える。
温泉に田んぼに山…
祖母の育った町が近くなんだけど、こんな感じなのかな?
良く話しを聞いたけど、行った事がなくて、想像する事しか出来なかった。
【中町学園】
うわ~
これが学校かあ。
木造校舎。
温かい感じで良いなあ。
「何嬉しそうな顔してるのよ。サッサと行くわよ」
【廊下】
わ~良く磨かれた廊下だ。
ピッカピカだな。
ああ、奥には体育館とプールも有るな。
音楽室は、どこだろう?
【校長室】
「じゃあ、高梨先生と鐘城先生は、幼馴染みと言うだけで、何でも無いんですね?」
「はい」
「この学校は、職場恋愛禁止ではないんですよ。そんな事言ってたら、この町じゃ一生結婚出来ませんからね」
【廊下】
小さな町という事で、僕達がここへ来た経緯は、町中の人が知っていると校長から聞いてびっくりした。
「田舎ってそうなのよ。響は田舎無いから知らないでしょうけど…」
【宿舎】
校長先生のお嬢さん晶子さんが、宿舎に案内してくれた。
「ここが、今日からあなたの部屋よ」
町が用意してくれた家なんだけど、これがまあ何とも良い感じの古い家だ。
「歓迎会するから、7時にうちに来て」
「はい。ありがとうございます」
【上町】
校長の家は上町に有る。
ここは昔の城下町で、奥にはお城が有るらしい。
古い建物を大切に保存している町だ。
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