《え?!いきなりそれ?》

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私が良く見る不思議な夢。 それは… 【雲の上】 姉は「中間世じゃないか」って言うんだけど… そこには生まれる前の沢山の魂が居て、親しい人がわかるの。 あの人… 鐘城先生が、一番親しい魂だった。 【響の家】 えーと、お風呂は? 「えっ、五右衛門風呂?」 あー、どうしよう…? そう言えば、地元の人は家のお風呂に入らないで、温泉に行くって言ってたな。 明日朝一で行くか。 〈翌朝。すっきり目覚めた響〉 早起きは得意だからね~ こんな性格だから、体育会系だと思われるんだよな。 まあ、学生時代はやってたから、体育会系と言えなくもないけど… 「さて、温泉に入ってから学校に行きますか」 【中町】 ああ、空気が気持ち良い。 【下町】 爽やかだね~ 【温泉旅館】 「鐘城先生。おはようございます」 「おはようございます」 「ようこそ諏訪旅館へ!私、若女将の諏訪鈴子でございます」 ここ、諏訪旅館て言うんだ。 知らないで入った。 「うちの子宜しくお願いしますね」 「え?生徒の家?まずかったかな?」 「大丈夫、大丈夫。この町じゃ、誰も咎めたりしませんよ。あ、眞澄。おいで」 「響先生、おはようございます」 「おはよう」 名前で呼んでるし… 【中町学園 玄関】 〈生徒達が登校して来る〉 「あっ」 「おはよう」 ここの生徒だったんだね。 「おはようございます」 でも、何で僕の顔見ると驚くんだ? 昨日も会ってるのに。 もしかして怖い顔してたか? あ、チャイムが鳴った。 余裕で来たはずなのに… 何故かこの子と居ると時の流れが違うように感じるな。 「もう、行きなさい」 「あ、はい。失礼します」
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