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【体育館】
朝礼が始まる。
何故か男子達の視線が痛いように感じるが…
まあ、気のせいか。
【舞台】
璃子と僕が新任の教師として紹介された。
おっと、学校ではちゃんと、璃子の事を高梨先生と呼んでるよ。
そして、朝礼が終わると…
【体育館】
途端、生徒達に囲まれた。
「鐘城先生」
「東京から来なったんですよね?」
「高梨先生と噂になって学校辞めたって本当?」
「本当はどういう関係?」
来た来た、その話しか…
「君達が期待するような甘ーい恋の話しなんて無いよ。ただの幼馴染み」
あ…遠くであの子が見てる…
校長先生のお孫さんみたいだけど…
名前何て言うんだろう?
朝風って呼ぶわけいかないもんな…
「響ちゃーん」
「コラコラ諏訪。ちゃんはよせ」
「ほらほら香。私達も聞きたい事聞いちゃおっ」
「うん」
「響先生がこの町に来て、一番最初に会ったのが香って、やっぱり縁が有ると思うのよ」
「最初に会ったのは、校長先生だぞ。それから晶子さん。あー、その前に荻乃湯の人達か」
「え?荻野愛佳が先?」
「いや、生徒には合わなかったぞ。あー待て待て、一番最初は駅の人だ」
「先生って、ボケキャラ?」
「いやいや」
「やっぱり、生徒では香が一番最初だと思う」
「おい、皆んな!授業が始まるぞ!早く行け!」
「ああん、もう、一本木先生。本当朝からテンション高いんだから」
【職員室】
ああ良いなあ~
この職員室、何だか落ち着く。
この木の感覚が良いんだよな。
「鐘城先生。4時間目まで授業ないんでしょう?今のうちに健康診断に来てくださいって、言ってましたよ」
「はい、行って来ます!」
「はあ…体育科の先生みたいだな」
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