sky's the limit

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舞「大使館に行ったのビザとるために、でも、イスラエルに渡航歴があるとビザでないんだって、すぐに探しに行かなきゃいけないのに、もう状況は待ってくれないのに」 店の奥に行くビビアン。 青田、舞の目を見て、 青田「空が限界、でも空は無限に広がる、だから、sky is the limitなんでしょ」 泣きそうになる舞。 青田「きっとなんとかなる、何か考えよ」 舞の目の前に一枚の名刺が出される。 外務省と書かれた名刺。 ビビアン「土地柄かねぇ、とっても偉い人が鼻の下伸ばしてたまにここに来る。この人に相談してみな」 舞「えっ」 ビビアン「んで、ダメだって言ったら私に言いな、私、弱み握ってるから」 ビビアン、スマホの画面を見せニヤリとする。 画面には亀甲縛りをされた男の写真。 舞「えっでも」 青田を見る舞。青田笑顔で、 青田「変態だからしょうがない」 舞、頷き一眼レフを持って席を立ち出口に走る。 舞「あっ」 舞、立ち止まり振り返る。 舞「写真撮らせて、二人の」 舞、カメラを構え写真を撮る。 舞「じゃね、ありがと、また来るね」 出口から出て行く舞。 青田、微笑みながら、 青田「泣いたり笑ったり忙しい娘だな」 青田、ビビアンの方を向く。 鼻で笑いタバコを吸うビビアン。 ○舞の別荘 リビング 中 リビングに入ってくる青田。 青田「工藤さーん、また呼んだぁ、水漏れ?玄関も開きっぱなし」 風景の写真パネルがなくなっているリビング。テーブルの上には一枚のパネル。スナックで舞が撮った、青田と笑顔のビビアンの写真。写真には『sky is the limit』と書かれている。 青田、笑いながら、 青田「ビビアンって笑うんだ」 ○青田の部屋 中 押入れに頭を突っ込み探し物をしている青田。 青田「たしか、まだあったよなぁ」 真っ白なキャンバスを取り出す青田。 × × × 朝日が射す。書いている途中の絵、青い空と軽井沢の風景。 電話のバイブ音。
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