第1章

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「よいしょっと」 仕事から誰もいない家に帰り、パソコンの電源を入れ冷蔵庫から缶ビールを一本持ってくる。 そしてパソコンの置いてある机の前の座椅子に座り画面をチェック。 いつもの流れ。 「んーと。ん?」 メールのチェックをしようと画面を開くと、奇妙な印を見つけた。 [下書き]の欄の所についた1という数字。 つまり、下書きがある…? 「なんにも書いてないはずだけどなー」 不思議に思いながらもフォルダーを開くと、短い文面が目に入った。 「届いてる?届いてるかな??」 下書きに保存されたその文章は、差出人も宛先も同じ…つまり、自分になっていた。 こんなもの、書いた覚えないし… その日は気持ち悪いと思いながらも、その下書きを消して忘れることにした。 「うわ……」 次の日。 同じような流れでメールを開くと、昨日と同じように[下書き]に表示された1。 …消したはずなのに…
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