第1章

3/6
前へ
/6ページ
次へ
恐る恐る開くと、昨日とは違う文面 「消されちゃった。でも届いてるんだ!どうしたらいいのかな?」 「どうしたらって…私がしりたいよ…」 奇妙な自分からの下書きへの迷惑メール。 それとも、無意識に私が書いてるの…? なんて悩んでると、 「あ。増えた…」 下書きが1から2に増えた。 これは、つまり、自分が書いてる訳じゃないってこと。 「もしかして…ハッキング??」 夢遊病の心配の後はもっと怖いことが思い浮かんでしまった… でもウィルス対策のソフトはなんにも反応してないし…と、懲りずにまた下書きを開く。 「今度は…添付がある…」 「いい方法を考えたんだ!これ、見てください!」 一つの添付ファイルに添えられたメッセージ。 確実に怪しい。でも何故だろう、 悪い人が書いているようには感じないんだよなぁ… 「……開いちゃえ」 バカな行動だとはわかっていたけど、開けてしまった。 「初めまして!あやっていいます!」 「こんにちは、私はみゆです!」 ファイルを開くと動画が再生された。 映し出されたのは、可愛らしい女の子二人。 小学校低学年と高学年…くらいかな。 満面の笑みで自己紹介を始めた。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加