第1章

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「えっと、まず、ママのパソコン、勝手に使ってごめんなさい」 「ごめんなさい」 ペコリと頭を下げる二人。 ママのパソコン…?それを私に謝られても… 「あ、ママって言うのはママのことで…えっと、だから、あなたです、ママ」 そう言って、お姉ちゃんっぽい子のほうがカメラを指差しにっこり笑った。 つまり…… ママは…私? いやいや、ないない。 私、まだ結婚すらしてないし。 「えっと…みゆ、カレンダー取ってきて」 「はーい」 「はい、お姉ちゃん!」 「ありがと」 姉妹の仲の良いやり取り。 そして画面に映し出されたカレンダー。 …2035年? 見慣れたカレンダーには、しかし見慣れない年数が書いてあった。 20年後…? 「見えたかな?だから、私たちはママの子供です!」 「です!」 だからって、なに?未来から送ってるとでも言うの?
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