第1章

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でも…嘘にしたって懲りすぎだし、意味わかんないし… だめだ。頭が回らない。 「ママのパソコンを使って、メールしてます。送信予約ってやつを過去にして、下書きに保存すると、過去にメール出来るって聞いて、やってみたら出来たみたいで、それで…本題です。ママ」 まだ整理しきれてない内に、話しはどんどん進む。 本題……未來の娘からの…? 「ママは、パパとあやとみゆを置いて出てっちゃったの。でね、パパ毎日泣いてるの。ママがいなくてあや達も寂しいよ?」 「みゆ…ママに会いたい」 「そうだね…でね、ママ、ママがなんで出てっちゃったのかはパパ教えてくれないけど、誤解だったんだっていつも泣いてるの。ねぇ、誤解なんだって」 泣きそうなみゆちゃんを宥めながら話を続けるあやちゃん。 この子達は、お母さんに帰ってきてほしくてこんなことをしていってことなのかな… 誤解って…理由がわからないかぎりなんとも言えないけど… 「過去のママが出ていかなければ、未來のこの場所にもママ帰ってくるでしょ?だからね、お願い、お家から出ていかないで。パパとちゃんとお話してください」
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