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翌日。
大学の授業が終わり、
もう働く必要がないので、バイト先に辞めることを伝えに行って、
家に帰ってきた。
大人買いしたマンガを読みながらダラダラしていると
!
また、あの現象が起こった。
昨日と同じ。
体中が、光と熱で包まれ…
「こんにちは。」
目の前に、私がいた。
ただ今回は、オバサンではない。
随分近い未来から
タイムリープしてきたらしい。
今の私と
外見はほとんど変わらない。
いや、全く一緒と言ってもいいくらいだ。
「こんにちは。」
免疫のあった私は
特に動揺することもなく答えた。
「今日は、何の用?」
私が聞くと
彼女は少し考えてから
こうたずねてきた。
「…ねぇ。随分冷静ね?驚かないの??」
「昨日も、未来の私に会ったからね。
31才のセレブなオバサンになってたわよ。」
自分相手に、未来の自分のことを話してるなんて
なんかおかしいw
私がそんなことを考えてると
彼女の顔色が
みるみる高揚していく。
「そう…!昨日、会ったの?未来の私に!」
「?だからそうだって。」
しつこいな、何なの?
「ねぇ、じゃあもしかして、ロト7の当選番号を書いたメールも、先週届いたんじゃない?」
「届いたから、いま私の手元に8億円なんて大金があるんでしょ?」
彼女にとっては、それは過去の出来事じゃないの?
何の確認よ??
それとも、あれかな?
彼女はもしかして過去から来たとか…?
「!!!そう…。やった、やったわ!ついに!!」
「…ねぇ。何か喜んでるとこ悪いんだけど、あなた、何年後から来たの?」
「あぁ…そうね。私がいたのは20年後、2035年よ。」
ふぅん。
今度は20年後か。
あれ?
でも…
「なんで、顔も体型も20年前の私と一緒なの?
未来では若返りの薬でも発明された??」
半分冗談、半分本気。
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