本章

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翌日。 当たったことは誰にも話さず こっそり換金するつもりで出かけたが 高額当選の際は、すんなりその場で現金をもらえるわけではないらしい。 数日後、ようやく8億円を手にいてた。 そしてその日、 ある異変が起こった。 最寄り駅から家への帰り道で 「!?」 急に 体中が燃え出すような感覚に襲われた。 何これ!?あっつ…! 体中の細胞という細胞が 悲鳴をあげているようだ。 自分の腕に目をやると… 光ってる!? 腕だけじゃない。 足も腰も 体中のありとあらゆる部分から 光が放たれている。 「ちょ…なに…!?」 カッ!! 「!」 あまりの眩しさに 一瞬目を瞑った。 次の瞬間。 「えっ…?」 目の前に アラサーくらいの 女性が立っていた。 「皆川 由佳さん?」 「え…?あ、はい…。」 オバサンと呼ぶには申し訳ないくらいの 何か気品のようなものを ただよわせた女性の問いかけに 私は思わずYESと答えていた。 身につけているものは 高級ブランド品ばかり。 どこのセレブよ…? 「こんにちは。」 …あれ? 穏やかに微笑んだ女性を見て ふと思った。 この顔 なんか、すごく… 「私は、未来から来た、あなたです。」 …わたしに、似てる。
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