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全身を黒づくめで
武装したかのような
美女は透けるような
白い肌に腰までの
ロングストレートの
髪まで綺麗に真っ黒だった。
それだけでも
不思議なのに、
彼女は何を……
いや、言っていることは
何となく理解できる
ような気がする。
「分かるような
気がします。
私は元々リュウマチ
だったから……」
できない時は
無理して動かすよりも
健康で自由に動く
自分をイメージした
こともあったな。
「うん」
「でも、治らない
病気だって分かった。
直人とは結婚したいけど……
でも愛してるから色々、
考えたら怖いかな」
「亜美さん、
とりあえず怖いのね?
生きてるって事じたいが
恐怖映画みたいな物なのよ」
「……私が生きてる
3次元の世界が
恐怖映画みたいな物? 」
そこにマスターが
飛んできて、二人の話に
入ってきた。
「その【恐怖】という
感情は貴女に必要ありません」
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