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3年後の私からメールが届いた。
「ちぇっ……」
面倒そうに唇を尖らせながら、忙しい手を止め開いてみる。
それは、警告だった。
『いい、3年前の私。
あなたが今ハマってるゲーム。
それは一時期は人気が出てアニメ化するけどそれで調子乗ってシステムが馬鹿になって即行廃れるよ!
そのお金は全部無駄になる。
だから湯水のような課金は止めてそのお金を未来に……』
ぶつりと音を立てる勢いでメールを閉じる。
「……誰が止めるもんか」
それでも私は課金中の手を止め通帳の残高を見る。
かなり、心もとない。
「……仕方ない、な」
私はメールを開くと、3年前の自分にメールを作成し始めた。
『いい、3年前の私。
あなたが今ハマってるアニメ。
あれはキャラクターがエキセントリックで一瞬目を引かれるけど、そのうち急に人気を取るため路線変更してコビ売りが目立つようになって逆に見放されるから!
そのお金は全部無駄になる。
だからDVDBOX買うのは止めてそのお金を……』
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