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マネキンはファイティングポーズを崩さず、その場で待ち構えている。
上半身はしっかりとガードを固めているが、下半身はガラ空きだ。
俺は、走りこむ勢いそのまま、その白いマネキンにタックルする。
ダンッ!
あっさりとマネキンは床の上に倒れ、俺はマウントをとる。
地面に叩きつけられたことでも、ダメージが入ったようだ。
青いエフェクトが走る。
マネキンは腕を振り上げ、抵抗しようとしているが、
拳を振りかぶれないために、しっかりと俺を殴ることができない。
若干痛みはあるが、現実に殴られるよりかは、痛くない。
ただ、ダメージ自体は俺にも入っているようで、同じ青いエフェクトが見える。
視界の左下に青と緑のゲージがあることに気付く。
マネキンに殴られるたびに、わずかに、青いゲージが短くなる。
これが体力ゲージなのだろう。
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