プロローグ

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バチッ バチバチッッ!! 頭の奥でなにか音が鳴っているような感覚。 直後に、俺を眩暈が襲った。 視界が暗く、フラフラとしながら吊革にすがる。 思わず声が漏れる。 「な、なんだ?」 こんなことははじめてだ。 健康さだけが取り柄の俺である。 電車の中で倒れそうになりながら、 独り言をつぶやく俺に周りから視線が突き刺さる。 数秒、長くても20秒くらいか、必死に耐えていると、だんだんと俺の視界は戻ってくる。 そして、俺はゆっくりと目を開ける…………
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