第一章 未必の故意

24/159
前へ
/295ページ
次へ
「さっきだったんでしょう?」 「ええ。まだ一時間も経ってないと思いますが」  あのバイクの始末にちょっと手間取った。  最後まで自分は付いていかなかったが、忠興はその間に何か考え直して、此処に来たのだろう。  もしかしたら、他にも何かあったのかもしれないと思っていると、壱子が、 「結構な雨だったのにね。足場が悪かったでしょうに」 と言う。
/295ページ

最初のコメントを投稿しよう!

592人が本棚に入れています
本棚に追加