第一章 未必の故意

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「里美?」  里美は反射的に下腹部を押さた手をゆっくりと離す。 「どうした?」 「……ううん。なんでも」  お茶にしようか、と滅多にゆっくりすることのない聡に、それこそが精一杯のサービスであるかのように微笑みかけた。
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