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「避けますよ、忠興さんですから。
今回だって、反射的に避けてたと思いますよ。志免くんが居なくても」
「それはそうだけど」
珍しく立てたはずの手柄をなかったことにされて、加奈さぁん、と志免は寂しげな声を上げた。
仕方ないですね、と壱子は腰に手をやり、厭そうに言う。
「所長がそんなに不安なら―
調べましょう、花巻建設を」
天井を見上げ、あんまり係わり合いになりたくなかったんですけどねえ、と呟く壱子に、加奈が手を合わせていた。
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