一方…

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呪文というのは我々が元から使える言い換えれば特技のようなものなんだよ。貴方達人間の魔法やら呪文っていう言葉がおかしくってね。こっちでもその特技を呪文。または魔法って呼ぶ人が多くなったんだよ。 「…俺が人間って何故わかったんですか。」 不思議に思い、ついつい口を挟んでしまった。 それは私たちを鑑賞出来ない存在だからねぇ…それで言語を習得してしまった生き物は人間位だと思ったんだよ。 そんなことより、その呪文はオーディンとゼウス基ヤハウェ等、凄い猛者が集まって誰でも簡単に出来る共通の特技を開発したんだ。 「その中に可視化の呪文が…」 そう。人間も誰かと契約をすれば特技を使うことが出来るけど、これらの可視化とかは神以外は使用出来ない事になってる。 とまぁ説明はこの辺にしてと言った後に、すこしごにゃごにゃと何かを呟いたかと思うと、フレイの体を生成していた光の塊の発光が強くなってきた。 さすがに見ていられず目を数秒間閉じた後にゆっくりと目を開けると光は少しづつ発光が弱まっていき、最終的には消えていった。 俺は驚愕した。 目の前にすこしおどけた感じの昔の国で言う日本のアイドルのような顔立ちをした少年が現れたからだ。 最もそれらも資料とでしか見たことがなかったが、この少年は間違いなく容姿的に不自由はないとおもった。 じゃあ組手はじめようか!♪ 隣で見ていたフレイヤが楽しげにそう呟いた。 俺が、フレイヤさんも可視化の呪文を使ってくれませんかと尋ねると、「フレイに勝てたらね☆」 と、流されてしまった。 しかしながら、これは好機である。 何故なら、勝てばいいからである。世界でも指折りの美しさを持っていると言われているフレイヤを見れる最大の好機であることは間違いない。
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