一方…

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レイはすこし驚いた様子で微かに震えているのを理解した。 まずルズの基本能力を上げないと話にならないからねー☆まずはその辺を鍛えるってあの人と約束してるからねー♪ フレイヤはにこやかにそう言った。 しかし、それは同時に何も追求するなという圧力を感じた。 恐らくアフロディーテさんの事だろうと思いつつも視線はフレイから一瞬も離さなかった。 分かった。姉さんに従うよ。 そういうと氷の龍が次第に溶け始めた。 じゃあ始めようか、少年よ。 そういうなりフレイは手元に程よい大きさの刀を取り出した。 形からして恐らくレイピアのようなものだろう。 そう思いながらフレイの攻撃パターンを大まかに予想した。 武器にはそれぞれ決まった戦いがある。最も、剣道は別だが型が決まっていたりする。 槍の止めは突き刺すと決まっているようにその武器も恐らく何かしら特化した戦い方があり、それを受けないようにすればそうそう痛手を受けない。 それが武術というものだ。 そんなことを考えながらもその武器はレイピアにしては剣先が少し分厚い。 先ほどと同じ攻撃を仕掛けても負けてしまうだろうと考え、不意にここが何でも出せる空間である事を思い出す。 俺は「先手は譲りますよ」と余裕をかましているフレイの四方八方に自分と同じ姿の同じ大きさの人形を想像した。 するとフレイを囲むように私のドール(人形)が8体囲むように姿を表した。 それにはフレイも驚いたようで、分身か何かをしたと思ったのか、それらを一気に斬りつけた。 斬り方がやはりレイピアのものではなかったが、それは想定内である。俺は人形を出したと同時にフレイ向かった一気に赤いハンカチを見た暴れ牛の如く一直線に走り出していた。 数秒後にフレイはこちらに気づいたらしいが、俺のゴブリンとの成果は凄いもののようで、流石にフレイでも俺の不意打ちを避けることは出来ずに腹部に直撃した。
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