一方…

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言われた通りの方角に足を運び数分して、異様に木が生えてない焼け野原と瓦礫の山が見えた。 俺はそれが何なのかうっすら気づいていたが、確かめずにいられなかったからか、それともどこか希望をみいだしていたからかは分からないが、無意識に瓦礫の山に近付いた。 瓦礫は相当な力を受けてひびや焼け焦げた後からここでの出来事を語っているかのようなほど傷んでいた。 ふと瓦礫を持ち上げてみようとおもってその瓦礫に手をかざしていた。 その瓦礫は大きさの割にさほど重く感じなかった。 俺が強くなったのか、瓦礫が軽く作られていたかは定かではないが、俺はそれを持ち上げてその下に何かないかという好奇心に似た何かの感情が勝っていた。 どけてみると中に手の骨らしき部分に杖のような木で出来た棒状のものを持った人骨が散らばっていた。
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