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小さく溜息をはいたのち、小さく深呼吸をして、これからの事を考えた。
今来た人達を思い出しながら、残りの村人を思い出して、教会に訪れる人はもうのこっていないだろうという考えに至り、教会の扉を締めた。
この村は何故か襲われる事がなく、村から出た屈強な男達が被害にあっている。
私は司祭様にはシスターとして活躍して欲しいと言われていたが、少しばかり月日が経ちすぎたのもあるだろう…私はわずかであるが、強欲になっていた。
お祈りを終えてから毎日4時間あまりの時間をボクシング等の練習に励んでいた。
勿論教えてくれる人はない、が、昔の資料が沢山見つかっていたのだ。
今になっては、この村で一番屈強であると自負している。
といっても流石に実戦をしに男どもに混ざって探索に行く事も出来ないので殆ど経験はない。
もっともルズさんは何度か出掛けた様を見たことがある。
先ほど出ることが出来ないと言ったが、司祭様の許可がおりさえすれば短時間司祭様の付き添いの元、資源等を求めて村を出ることができる。
そのため、目撃したというのはあながち全てを否定するのは出来ないが、それなら司祭様から教えていただいてもおかしくないと考えていたから可能性はあまりないと至ったわけだ。
考えても仕方なきこととし、考えるのをやめて、役に立つか分からない特訓をまた今日もやることにした。
流石にシスター服のまま特訓を始める訳にもいかず、1度更衣室に向かった。
今日はやけに外が騒がしい気がするな…そう思いつつも今の世の中別に珍しくはないと気にも留めなかった。
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