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まだ紹介していなかったか。
私の名前は火影。
お稲荷様に仕える狐。
まあ狐って事は先程言ったけれど。
神様であるお稲荷様に仕える私は、妖狐と言う部類に入るらしい。
で、妖狐の中でも私の実力は、あり得ない程、「低い」と言う事。
私だって、薄々勘付いてはいた。
皆が出来ている事が全く出来ないな。って。
それでも私が虐めの標的になっていないのは、私が九尾狐と言う珍しくとても強い力を持っているはずの、種類の狐だから。と、お稲荷様は言った。
それと、狐は人よりは、嫉妬心が弱いともお稲荷様は言っていた。
「ねえ。火影ちゃん。」
あ、お稲荷様の不機嫌そうな声がする。
「アタシの名前はウガノミタマノミコトよ♪」
お稲荷様はウガノミタマノミコトと呼ばないと怒る。
漢字で書くと倉稲魂尊と書く。
あの、スサノオ尊の親族とか。
八百万神の世界ではもう、よくわからない所がある。
お稲荷様は………あ、お稲荷様が倉稲魂尊と呼びなさいと、叫んでいる。
人の心の中まで、お見通しとは、心底恐ろしい人……神である。
一応、倉稲魂尊様は、人の世で言うと男と言う部類に入る。
まあ、身体つきの話だが。
男でもお姉さん言葉を使う。
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