クイーンの行方

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私はまたヨロヨロと立ち上がる。 すると、 「足が痛むんでしょう?」 とか言いながら ビショップは あっという間に 私をおんぶしてしまった! 「え!?あの!」 ワンピースの裾から 脚がむき出しになって恥ずかしい。 背中で暴れていると 「砂埃がひどいな。 ポケットから ハンカチ取って」 とビショップ。 私は渋々 彼の胸ポケットに手を伸ばし、 ハンカチを取る。 あれ? 何かのカードも 一緒に引っ張り出しちゃった! 「ああ、それ? 凄いでしょ!? 俺が仲間と創った 新しいコンピュータ。 もうすぐ特許取って 大手企業に売り込むんだ!」 「へぇ!頭イイのね!」 ビショップの意外な才能に、私は素直に驚いた。
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