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次に目覚めた時、
彼はもういなかった。
私は救助隊員に
肩を揺さ振られ
目が覚めた。
いつの間にか眠っていたんだ。
ビショップの広い
背中で。
地上に出られた
私は
1年後のこの日、
約束の場所に行かなかった。
怖かったんだ。
もしビショップが
来なかったら?
私のことなんか忘れていたら?
行きさえしなければ
思い出だけは
美しいままでいられる。
なのに、何故2年後の今日
あの人が逢いに来た、と思うの!?
《ハスティン》がサンスクリット語で
ビショップの
別称というだけで!
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