クイーンの行方

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「……!!」 声が出ない。 犯人がベットの下を 覗き込み私の顔を 凝視する。 すっぽり覆った スキーマスクから覗く 二重の美しい瞳。 私の顔に触れようと手を伸ばす。 「ビショップは クイーンを取る」 そう呟くと彼の手は、 私の口と鼻を覆った。 私の意識は抵抗する間もなく あっという間に闇に呑まれていった。
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