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唯一の救いは地下街の
入口付近で被災したことだ。
きっと救助隊が助けてくれる。
それもすぐに!
まず落ち着こう。
私は石畳に尻餅を
着いたまま、
周囲を見回す。
非常灯が点き、
【非常口】と表示されたランプが
青白い光を放つ。
薄暗いけど明かりがあると安心できる。
さぁ、やるべきことの
優先順位を付けよう。
まず、傷の手当だ。
私は大きめの
ショルダーバックをゴソゴソと覗く。
財布にハンカチ、
ティッシュに出掛けに買った
550ミリリットル水。
そしてケータイ。
まず、この息苦しさを何とかしないと。
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