第1章

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何事かとメールをのぞくと、それは見知らぬアドレスからのメール。 題名には何も書かれていない。 いつもなら、くだらないと思って削除するメールでさえも、今の自分はこんな馬鹿げだメールでも、何かにすがるように自然に読み進めていた。 『信じられないかもしれないが、このメールは一年後の未来の自分から、今の自分、3月16日医者に3年しか生きられないと余命宣告された日に送られたメールだ』 信じられない気持ちと、あまりにピタリと当てはまる言葉に驚きを隠せなかった。
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