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「し、死ぬ……いやぁだぁああああ」
僕は絶叫したが、それで落ちる速度が緩まるわけではない。
しかも頭が下を向いているので、否が応でもその風景が目に映る。
僕が一体何をしたとか、そんな不条理に激情が僕の中を駆け巡る。
そして地面にぶつかると思われる最後の瞬間、奇妙な化け物とそして、それと対峙する綺麗な男に一瞬だけ目を奪われた。
だが次の瞬間、べちゃっとその怪物に透はめり込んで……落下する感覚が止まった。
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