こうして僕は、異世界に飛ばされたのが発覚した

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 その透と名乗る少年を担ぎながらセフィルは先程の事を反芻する。  絶体絶命だなとセフィルが思った時、何かが空から落ちてきた。  それは黒髪黒目の少年で、可愛い、お持ち帰りだ、と見た瞬間にセフィルは思った。  その少年は、そのまま目の前の魔物に落ちて、結果的に魔物を倒した。  恩人と思われる彼なのだが、ありがとう、という前にセフィルは唇を奪ってしまいたい衝動に駆られる。
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