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そして歌うようにそう言うと、笑みを消して真っ直ぐにルシファーを見た。
「ミカエル様こそ、僕の星だ。貴方が僕を堕として、ミカエル様を手に入れたがっているのは解っています……ミカエル様は、渡さない」
「人間の分際で大天使を、我が兄を所有物扱いとは……ミカエルが、星なのは当然だ。『明けの明星』と呼ばれた私の、半身なのだからな」
睨んで宣戦布告をする昴の顔を、吐息が触れる程に近付き覗き込んでルシファーが言う。
唇は笑みを形造っていたが、見下ろす金の瞳には怒りが宿っていた。
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