numero.1

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「はい」 精一杯にこぼした言葉。 余裕はなかった。 声をかけられたのは昼休憩が終わりかけた午後一。 身体が硬直してしまった私は、この瞬間から過去に縛られたような錯覚を覚えた。 懐かしいというか、苦い思い出がぶり返して、作り笑顔を男に向ける。 「急いでるんで」
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