マジック03 夏の奇跡

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 ただし――とは思う。  ただし、俺がこの顔に弱いのは間違いない。人には好みってものがあって、それは仕方ないのだ。  俺は開き直った。  俺がこの顔に弱いのは、多分じゃなくて間違いなく、遺伝のせいだから。  苦笑し、そっと空を見上げる。  そうだよな? じいちゃん。  目を焼かれそうな強烈な太陽が、俺たちを照らしていた。  太陽は、じいちゃんの頭みたいに眩しい。  スケベで男たらし? で、恋敵でもあった、憎らしくて大好きなじいちゃん。  十七の夏。  じいちゃんが俺にくれたのは、恋が飛び出す、恋の魔法のランプだった。
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