〇〇二 男の夜の事情(R18)

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そうだ! 出撃前夜、五稜郭で「いいよ」って言ってその身を委ねてくれた なのに、それは僕を好きだからじゃないのは明らかだったから、我慢したんだ でも、あの時、本当にひろさんを抱いていたら・・・って、今でも考えるよ 目を閉じる そう、もしあの時、ひろさんの言う通り、身体を重ねていたら・・・ ひろさんの上に覆いかぶさる 僕の重みで苦しくならないよう肘をついて、顔を包み込んで何度も口付ける 優しく、優しく、傷つけないように、その唇の柔らかさと温もりを確かめた 目を合わせると、ひろさんが少し緊張した顔で僕を見てる 『怖くしないよ』ってニコと笑って、また口付ける 窓から射す月明かりにひろさんの白い身体が浮かび上がって、腹の底にズクンと熱が集まる 口付けたまま肩を撫でた 囁くように名前を呼ぶ ひろさんの緊張で強張った身体が、ピクとした
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