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そうだ!
出撃前夜、五稜郭で「いいよ」って言ってその身を委ねてくれた
なのに、それは僕を好きだからじゃないのは明らかだったから、我慢したんだ
でも、あの時、本当にひろさんを抱いていたら・・・って、今でも考えるよ
目を閉じる
そう、もしあの時、ひろさんの言う通り、身体を重ねていたら・・・
ひろさんの上に覆いかぶさる
僕の重みで苦しくならないよう肘をついて、顔を包み込んで何度も口付ける
優しく、優しく、傷つけないように、その唇の柔らかさと温もりを確かめた
目を合わせると、ひろさんが少し緊張した顔で僕を見てる
『怖くしないよ』ってニコと笑って、また口付ける
窓から射す月明かりにひろさんの白い身体が浮かび上がって、腹の底にズクンと熱が集まる
口付けたまま肩を撫でた
囁くように名前を呼ぶ
ひろさんの緊張で強張った身体が、ピクとした
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