②ちょっとした仕草が可愛くて

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『あのね、ブラック……』  恥ずかしそうに顔を赤らめ、上目使いで見てくるサラ。  ぐわっ……! めちゃくちゃかわいいし!! 『あの、ね』  なな、何だよ、早く言えよ。  ま、まさか、こ、こ、ここ、告白かっ……!? 『私、ブラック――……』  最後まで聞けないまま、目の前のサラが揺らいでいく。  すべては夢で、覚醒が近いのだと自覚して思わず口から重い溜息が零れ落ちた。 「……チッ。何だ、夢かよ……。あーもう、どうせなら最後まで見せろ、……よ?」  ふと、脚に暖かな重みを感じる。  まだ起きぬけでぼうっとする頭で重みの正体を確認しようと視線を下げる。 「……」  瞬きをして、目を擦って、もう一度確認。 「が、か、でぇ、な、はぁっ!?」  びっくりし過ぎて、まともな言葉が出てこない。  それでも無意識に全神経を脚に集中させて動かないようにした。  そこに眠るサラを起こさないように。  頭の中では何故こんな所で寝ているのか、という疑問がぐるぐると廻っている。  オレの気も知らずに、サラはすやすやと穏やかな寝息をたてている。 .
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