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「…はぁ…」
目が…痛い。
昨日、思ったよりたまっていたアニメと、なぜか帰り道に買ってしまったDVDを一気見したせいか、朝から目が痛い。
今はベッドの中で、起きられずにムグムグとしているのだが…時計が指していたのは、
am6:28
「うわっ!やべぇ!」
うちの学校は、半ば偏差値が高いせいか、授業時間を多くとるため登校時間が他より30分程早くなっている。つまりは、7時30分登校なのだ。
ベッドから飛び起き、あたふたと服を着替える。あわてているのと、寒さで手が動かないので、ボタンがなかなか締まらずイライラする。
「っあー!もう!」
と、そんなとき…
…ガチャッ!
「しょーたぁ!学校行こーぜぇー!」
「うわぁぁ!」
「今日一限数学だ、か…うわぁ!?w」
In俺着替え中
「もーいきなり入ってくんなって…」
「…ちょっとちょっと…色っぽい格好してんじゃんw」
え…なんか、息あら…
「しょーたっ!」
「もがっ!」
「なに?なに?その格好え?誘ってんの?」
え、はー!?
「ちょ、ちょ、離せ!息!息苦しい!」
「やだ~wてか」
「はぁ!?」
「む・り☆」
はぁぁぁぁ!?
「遅れるっておい、離せっってなに!?え?おま、勃っ…!?」
「当たり前じゃん…色っぽい格好してる、おまえがわるいっ…」
「はぁぁぁぁ!?」
隼人は自分のそれを、俺のに擦り付けるような形で腰を動かしてくる。
「んっちょっ…やめっ…」
「っー!ぅあっ…」
ビュルル…
「ちょっと…俺…やめろっつったよなぁ?」
「うわっ!ちょ…ゴメンナサイ…」
「ったく…」
なんでこんな事になってんだ隼人も良いのか。男の、しかも幼なじみ相手に勃つって…って、
「あぁぁぁ!」
「えっ!?」
「7時…10分…」
「あっ…」
ここからどんなに急いでも、学校まで15分はかかる。
飯は…食ってる暇ねぇな…
「くっそ!」
隼人を引っ張って急いで家を出る。
あー!こんな時自転車あればなぁ!
「お前のせいで飯食いはぐれたじゃねえかよぉ!」
「ゴメンナサイ!」
もーほんと朝からツイてない!
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