あの日に戻れたら……

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テレビから流れてくる懐かしい歌に合わせて、寝転がったままの旦那が鼻歌を歌っている。 布団の上に居るのは、一昔前までは女の子がほっておけないくらいのイケメンだった、今は中年太りの為に狸の腹の様な外見になってしまった私の旦那様。 夕食の後に口にくわえた爪楊枝をシーシーと言わせて、鼻の穴に人差し指を突っ込んでいる。 楽しそうな鼻歌を歌いながら、身体でリズムを取っている。 と、次の瞬間、地響きの様なオナラが部屋中に鳴り響く。 「……もぉ、何してんのよ!」 「おぉ、ワリイ、ワリイ。ついつい尻の穴が揺るんじまっちゃったよ。あはは」
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