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今の旦那と知り合ったのが、今から15年前。
その前の年に大失恋をした私は、優しい旦那の言葉やイケメンの顔に惚れてしまい、あれよあれよという間に結婚まで突っ走った。
失恋の傷を癒す為だと自分に言い聞かせ、美声と脚線美は誰にも負けないと豪語する旦那の胸に飛び込む。
……あの時は気付かなかった。
臨月の妊婦さんよりも大きな腹を抱え、鼻くそをほじる事が日課の彼。
酒と煙草で美声はダミ声だし、脚線美は太鼓腹に邪魔され見る事が出来ない。
(騙された! こんな狸親父と一緒になるつもりなんて無かったし)
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