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――あの日。メールを受信したわたしは、どんな気持ちだったろうか。
そんな事を時折、ふと思い出したように考えてみるのだけれど。それを思い出す事は、出来なかった。
でも、それは、そうだろう。
未来の自分からメールが届くなんて、普通ありえないのだ。
とても、にわかに信じられるような話じゃない。頭の中が真っ白になるのは当然だ。
――ただ。
わたしはあれから、その時届いたメールの内容を、本当に、何度も何度も読み返した。
だから、もう見なくたって、暗唱する事が出来るようになっていた。
その内容というのは、こんなだ。
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――親愛なる、半年前の、わたしへ。
夏美さん、こんばんは。わたしは、半年後のわたしです。
自分自身に、しかも過去の自分にメールを送るなんて、なんだかとても不思議な感じです。
今、わたしは高校2年生になりました。大人への階段をまた1歩のぼったようで、なんだかわくわくします。
あいかわらず、勉強はあんまり出来ないし、まわりの人にはたくさん迷惑をかけているけれど、毎日一生懸命がんばっています。
ところで、詳しくは書かないけれど、最近、とてもいい事がありました。
今、わたしは、とてもしあわせです。
だから、これから、いろいろ、ちょっとつらい事とかあるけれど、くじけないで、がんばってください。
PS.テスト勉強ガンバレ!!
半年後の、わたしより
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