第1章

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その後、適当にコンビニで漫画雑誌を買ってから帰った。 こんなに退屈な放課後は久し振りだった。 まぁ、俺だけ補習が終わらず残ってたのが悪ぃんだけど…。 帰ってからも暇で、日課の筋トレをして風呂に入って、飯食って、買って来た漫画雑誌を読んで… はぁ。 退屈なまま適当に眠くなったから、そのまま寝ようか。 そう思っていると、部屋のドアがノックされた。 「あ?」 『あ?じゃないよ!自分の部屋位しっかり片付けたらどうなの?』 ドアを開けて入ってきて、開口一番お袋が説教してくる。 「…はいはい、用事はそれだけ?」 『ったくもう…。山崎君って子知ってる?』 山崎… 「おう、同じクラスにいるけどその山崎?」 『ええ…。今日学校行ったきり、姿が見えないみたいで…山崎君のお母さんが電話掛けて回ってるみたいなんだけどね…』 …は? 『心配よねぇ…何かに巻き込まれて無いと良いけど…。まさか、あんたみたいに夜遊びしてたりして。』 山崎の事を見た事も無いのに、そう言うお袋。 どう見たって夜遊びするタイプじゃねぇよな…。 ひとりぼっちで、いつも俯いて本を読んでる山崎が脳内を巡る。 時計に目をやる。 深夜の12時少し手前だ…。 その時、不意に放課後見た集団に引きずられる山崎を思い出す。 …まさか…。 「俺、ちょっと探して見るわ。」 『仲良い子なの?』 「全然、喋った事もねぇよ。丁度暇だし心当たりがあるからな。」 『暇ってあんた、時間見なさいよ!』 「大丈夫大丈夫!んじゃな!」 『ちょっと…!気を付けるのよ!』 引き取めようとしたが、無駄だと諦めたお袋がそのまま俺を見送った。 良い暇つぶしが出来た。 俺はその程度に思いながら、スウェットのまま学校へ向かった。
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