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マガンのリーダーのバンシは、有頂天になった。
「みんなーーー!!『鍵形態』!!」
渡りの途中、『リーダー』のバンシは号令をかけた。
群れは体勢を『鍵形態』にとった。
しばらくして・・・
「『鍵形態』飽きちゃったなあ。じゃあ、『竿形態』いってみよっ!!」
バンシの言う通り、群れはそそくさと『竿形態』に連携を組んだ。
そのうち、バンシはある衝動に駆られた。
「じゃあ、『XX形態』いってみよっ!!」
「今度は、『◎◎形態』にしよう!!」
「うーん、『▲▲形態』かなあ?」
「やっぱり、『※※形態』だっ!!」
『リーダー』のバンシはなりふり構わず、ハチャメチャな連携飛行をどんどんどんどん命令しまくった。
・・・きゃはははは!!面白いー・・・!!
バンシは、これがとても可笑しくすっかり填まってしまった。
「俺達、なにやってるんだろ?」
「全く、好き勝手ホーダイだわ。あのリーダー・・・」
しかし、今度は他のガンの群れにも『リーダー』ガンのバンシは『命令』した。
ばさばさばさ・・・
「どけーーー!!ごるぁーーー!!ここは我らの陣地だーーー!!勝手に落ち穂を拾うなーーー!!」
「しゅみましぇんでしたーーーっ!!バンシ様ーーー!!」
ぴゅーーーーーーっ!!ばさばさばさ・・・!!
という具合に、他のガンの群れの縄張りの畑を横取りしたり、
他のガンの群れとニアミスするものなら、バンシの群れの仲間をわざとアクロバット飛行させて、他のガンの群れの体形をわざと崩させる悪戯を仕掛けたりもした。
「かーかーかーかー!!」
「しつこいカラスだなあ!!おい!!そこのカラス!!」
「かあ?」
「ここで変顔して、我らのガン達を笑わせろ!!」
「かあああああ????」
と、『リーダー』ガンのバンシの『命令』の餌食は、他の鳥にも及んだ。
・・・これが、あの『Bodegaベイ』を『鳥』の恐怖でズンドコに陥れた『力なのか』・・・?!
・・・スバラシイ・・・!!
バンシは、この自らの宿した『命令』能力に酔いしれた。
・・・これで、『鳥世界征服』も可能になった・・・!!
「こーーーっこっこっこっこっこ!!」
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