第1章

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人の人生なんて覗きたくないし知りたくもない。 だけど、それも叶わない…俺ってまだまだ修行が足りない。 出来る事なら避けたい会合。 それは…合コン! 幼なじみのケンちゃんがテンションマックスで俺を説得中。 「頼むよ~。一緒に行ってよぉ~。俺達イケメンじゃん、今度こそ彼女ゲットしようぜぇ~。」 「行きたくねぇ~。」 「なあ~。頼むよぉ~。俺、お前連れてかねぇとシメられる!何?俺がシメられてもいいの?」 「はぁ~。わかったよ。そのかわりすぐに帰るよ。いいね。じゃなきゃ行かない。」 「いいよ。いい。ありがとー!やっぱタケルは男前でいい奴だ!俺と一緒!」 「自分で言うか。ったく、じゃあ連絡して。」 「ん。後で、迎えに行く!じゃあな!」 能天気な奴。ケンちゃんは裏表がない。だから安心して傍にいられる。 俺は3人兄弟の真ん中で、タケル、兄ちゃんが、ヤマト、と来たら?弟は…そうだよ、ミコト。ヤマトタケルノミコト…親父の趣味?何だか知らないけど…上手いこと3人兄弟を巻き込んでくれて。 幼なじみのケンちゃんと俺達3人兄弟は近所で評判のイケメンらしい…。 しょうがない…ケンちゃんの顔たてて、ちょっとだけだ。 恐怖の合コン…俺には想像がつく。はぁ~。駄々漏れ注意報発令…。
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