第1章

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聞きたくないけど…聞こえちゃうんだから、これってメンタルくるでしょ。 「じゃあ、そろそろお開きで!」 タクミが仕切って終わらせる。 「え~!もう?」 (連絡先、聞いてないよぉ) 「じゃあ、このままカラオケに…」 「あー、わりぃ!俺達これから予定入ってるから!今日は楽しかったよ。じゃ、これで解散ってことで!」 (えぇ…お持ち帰りは…?) (めっちゃ好みだったのに…。) (やっぱり…イケメンは根性が悪いんだ、ふん) (帰りは牛丼大盛でも買って帰ろ) (また合コンすればいいんじゃん?ここはガッツかないほうがいいよね…うふ) 「じゃあ、またね」 (またはないですね…。) (ないです。) (ない。) (ない。絶対に。) うわぁ…なんちゅうか…すげぇ結末。 連絡先をと、言わせないトーク術。勉強になります!セッティングの時、代表でシュウと女子の代表が段取りしたからシュウのは仕方ない。 取り敢えず、笑顔で今日は楽しかったね的な雰囲気で解散した。 「やべぇ、ごめん。写メと顔が全然違った…。俺の調査ミスだ。」 シュウがみんなに申し訳なさそうに言う。 「いいよ。早く切り上げられたし、タケルも途中で帰るつもりだったから、全員一緒に帰れて良かったぜ!」 「そうだな。」 みんなと別れてケンちゃんと帰る。 「タケル~どっか寄ってこうぜ。」 「うん。いいよ。どこ行く?」 「「ラーメン!」」 ぶはっと、ふたりで吹き出してラーメン屋に行った。
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